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「劔岳-点の記-」ロケ地情報

6月20日より、全国東映系シネマにて「劔岳-点の記-」が公開となりました。富山県立山連峰にそびえる劔岳を正確に測量するため、情熱を傾ける男達のドラマ。実話を元にした内容と、CGに頼る事無い実写で構成された内容。風景好きには特にオススメです。

映画の詳しい内容については、こちらを参照ください。

http://www.tsurugidake.jp/

詳しいロケ地はパンフレットに記載されてるので、こちらのブログではパンフレットに記載の無かった場所の紹介を中心にします。写真は過去に自分が撮影した物を使ってますので、季節バラバラですがご了承ください。

まずは測量隊が出発するシーンなどで使われた雄山神社立山杉が美しい空間です。
http://map.yahoo.co.jp/pl?type=scroll&lat=36.57974367&lon=137.39572487&sc=5&mode=map&pointer=on&home=on&hlat=36.60450889&hlon=137.31766306

近くには同様にロケ地となった立山博物館があります。車で来る際は、立山博物館の駐車場を使うと良いでしょう。


次に、昔の富山駅舎として使われた岩峅寺駅

http://map.yahoo.co.jp/pl?type=scroll&lat=36.57974367&lon=137.39572487&sc=5&mode=map&pointer=on&home=on&hlat=36.60450889&hlon=137.31766306

かなり前に撮影した物で、残念ながら駅舎は撮影してませんでした。古風なデザインで趣きある建物なので、近く再度撮影に行きたいところです。


続いて、岩に掘られた不動明王像や、雪の中滝に打たれる修行僧、明示の芦峅寺として登場した上市町大岩山日石寺。

http://map.yahoo.co.jp/pl?type=scroll&lat=36.57974367&lon=137.39572487&sc=5&mode=map&pointer=on&home=on&hlat=36.60450889&hlon=137.31766306

こちらも冬に撮した写真しか無く。岩峅寺と合わせて再度撮しに行こうと思います。

修行僧が打たれる滝。今も毎年1月の大寒に信者が滝打ちの業を行います。

こちらが本尊、凝灰岩の巨岩に半肉彫りで彫り出された高さ3.46mの不動明王像、国指定重要文化財です。


続いて、パンフレットには載っていませんが、立山温泉のロケ地として使われた国の重要文化財に指定されている浮田家住宅。

http://map.yahoo.co.jp/pl?type=scroll&lat=36.57974367&lon=137.39572487&sc=5&mode=map&pointer=on&home=on&hlat=36.60450889&hlon=137.31766306

昔の山廻り役を任命された浮田家の豪邸で、江戸時代中期の建築様式を残しています。確かに、明治時代をイメージした撮影には最適な建物です。



ここからはパンフレットのロケマップに記載されている箇所です。

現在の劔岳登山、特に冬場登る人が主に使う登山口、馬場島(ばんばじま)。

http://map.yahoo.co.jp/pl?type=scroll&lat=36.64412589&lon=137.55918577&sc=5&mode=map&pointer=on&home=on&hlat=36.64491694&hlon=137.541

馬場島周辺はテントスペースや駐車場など整備されてます。あまり良い写真とってなかったので、改めて撮影行っておきたい所です。


立山への登山入り口として、称名滝も登場しました。

http://map.yahoo.co.jp/pl?type=scroll&lat=36.57974367&lon=137.39572487&sc=5&mode=map&pointer=on&home=on&hlat=36.60450889&hlon=137.31766306

落差日本一を誇る滝で、下の展望台から見る風景は迫力あります。

この称名滝へ続く道の途中に、八郎坂という登山道があります。こちらも映画に登場。

http://map.yahoo.co.jp/pl?type=scroll&lat=36.57305227&lon=137.52040222&sc=5&mode=map&pointer=on&home=on&hlat=36.57235889&hlon=137.52661389

ただ、かなり苔むして歩きにくい道です。あと、登っても高原バスは乗せてくれません。弘法平バス停は下車専用なので、オススメは立山駅−ケーブルカー−美女平−高原バス−弘法平下車−八郎坂下り−称名滝のルートです(称名滝から立山駅までの定期バス有)。さらに、かなりの急坂なので、それなりの登山装備で歩いた方が良いでしょう。トレッキングシューズは必須です。


弥陀ヶ原の草原や雪原も撮影に使われてました。

http://map.yahoo.co.jp/pl?type=scroll&lat=36.5648879&lon=137.56022345&sc=5&mode=map&pointer=on&home=on&hlat=36.57235889&hlon=137.52661389

弥陀ヶ原ホテル周辺は遊歩道が整備されてるので、草原風景や紅葉風景を気軽に楽しめます。弥陀ヶ原ホテルの食事もなかなか美味しく、精の付く料理だしてくれますのでオススメ。


室堂周辺も結構撮影に使われてました。

http://map.yahoo.co.jp/pl?type=scroll&lat=36.57974367&lon=137.39572487&sc=5&mode=map&pointer=on&home=on&hlat=36.60450889&hlon=137.31766306

手持ちの写真だと、玉殿(たまどの)辺りを撮してたのがありました。お地蔵様に祈るシーンに使われた場所ですね。立山信仰上、重要な場所でもあります。由来については、下記アドレスを参照ください。

http://www.murodou.co.jp/syuhen/001.htm

この付近は室堂から近い割に、少し険しい道です。足回りをそれなりに登山装備した人向きです。


最後に、作中で要所要所に登場した雷鳥は、この室堂周辺でよく見つける事ができます。

よく…と言っても、そこは運次第。出ないときは1日張り付いてても出てきません。見かけたら幸運…という程度で散策するのが良いかと思われます。


以上、手持ちの写真にあったロケ地でした。


最後に映画を見て立山散策されようとする方々へのお願いを。
映画中では草原を歩いたり、雑木林をかき分けてゆくシーンありましたが、あれらは特別な許可があった上での撮影です。立山山麓の植物は一度踏まれると、再生に10年以上かかります。決して歩道以外の所は歩かないでください。

また、劔岳は今でも滑落による死者が当たり前に出ている山です。往復12時間歩く事になりますし、岩場・鎖場・雪渓もあります。これらが当たり前に乗り越えられる方のみ、劔岳登山されることをオススメします。
登山経験浅い方は、室堂からの眺めだけでも十分楽しめますので、無理な登山は決してなさらぬよう、地元民としてお願い申し上げます。