北陸新幹線金沢-敦賀間延伸営業開始日の風景
2024年3月16日(土)、北陸新幹線金沢-敦賀間の延伸営業開始となりました。敦賀から先の関西圏計画や乗換にについては色々言われながらも、地域にとっては超特大ビッグイベント。歴史的瞬間を撮そうと自身も撮影に向かいました。基本的に福井駅周辺で行動。
朝6時32分、福井駅を敦賀発かがやき502号東京行一番列車が出発。駅構内は大混雑してる様子でしたが、自身がカメラを構えてた立体駐車場屋上は意外に人が少なく、駐車場も空きがありました。
東京行きの1番列車が福井駅を出た3分後、すぐに金沢発敦賀行の1番列車つるぎ1号が入線。しかし、かがやき502号の出発を見てほとんどの人がその場を離れてしまい、更に静かな状態で撮影となりました。
1枚目の写真は、えちぜん鉄道福井駅の向こうにJR福井駅へ入線する東京発かがやき501号敦賀行が見えてます。バルコニーでは歓迎セレモニーが行われ、改札出口周辺も新幹線利用者を歓迎する団体で凄い盛り上がりでした。
福井駅を出て敦賀駅に向かうかがやき501号。この撮影時もそうでしたが、ほぼずっと上空を報道ヘリが周回してて音が凄かったです。
敦賀行つるぎ15号と東京行はくたか560号の交差…であってたと思います。つるぎ15号が福井駅ホームの安全確認で出発が数分遅れ、このように交差するシーンとなりました。
福井駅周辺で一通り撮影後、祝賀行事の目玉であるもう一つのイベント、ブルーインパルスの展示飛行を撮しに足羽川河川敷へ移動。
開始前の予告?的な飛行。これが一番綺麗に撮れた気がします。事前に聞いてた話では「福井駅上空で演目、足羽川河川敷がベスト鑑賞ポイント」と聞いてたのですが、足羽川上空から足羽山にかけての演目が多く、上手く撮せないのが多くて残念でした。とはいえイベント自体は福井県で発のブルーインパルス展示飛行と言うことで大変な盛り上がりでした。
撮影が大変難しかった演目「サクラ」、一部しか撮せませんでした。
「サクラ」以上に一部しか撮せなかった「ハート」。福井駅から見た方が綺麗だったかも知れない位置で展開。
最後の演目、レベルサンライズ。この撮影時、角度が真上過ぎて三脚がずれ、転倒しかかるというトラブルに見舞われながらもなんとか撮影。
ブルーインパルスの演目撮影はバッチリとは行きませんでしたが、なんとか営業運転初日のイベント風景を残すこと出来ました。
さて、首都圏と乗換無しで行けるようになった福井県、これからどのような変化が生まれるのか気になります。また、北陸新幹線の敦賀-大阪間は2046年春の開業予定を目指してるとのことで、これからの22年間どのように変化していくのかも気になるところ。色々な思惑が飛び交いながらも、この日は純粋に延伸営業開始の祝賀ムードを楽しみました。
北陸新幹線金沢-敦賀延伸区間の試運転(習熟訓練運転)
2024年3月16日(土)に延伸開業する北陸新幹線金沢-敦賀間。その試験走行(習熟訓練運転)の様子を石川県・福井県の各所からCanon EOS R5によるUHD 8K画質で撮影しました。
・第2福井トンネル 北口
福井県福井市 文殊山二上登山口第二駐車場近くからの撮影
個人的にはここが一番、福井市街地と新幹線を大きく撮れるポイントだと思いました
画面奥が福井市街地福井駅・金沢駅方向、手前が越前たけふ駅・敦賀駅方向
麓の駐車場から約30分、木々の開けた所から眺めることが出来る風景。ただし裸眼だとかなり小さくしか見えないので、撮影には望遠レンズ必須です
画面奥が福井市街地福井駅・金沢駅方向、手前が越前たけふ駅・敦賀駅方向
日本海までを一望できる展望スポット。ここまでくると新幹線が来ることわかってないと見づらいくらい遠目ですが、福井市街地と併せて撮すこと出来ます。
画面奥が福井市街地福井駅・金沢駅方向、手前が越前たけふ駅・敦賀駅方向
裸眼だとかなり小さくしか見えないので双眼鏡や望遠レンズ必須。田園風景を疾走する新幹線を眺めること出来ます
画面奥が越前たけふ駅・敦賀駅方向、手前が福井駅・金沢駅方向
・敦賀駅
福井県敦賀市、新たに北陸新幹線の発着駅となる敦賀駅。敦賀市駅前立体駐車場の屋上から撮影しました。この撮影時、各地方の民放取材陣が次々と訪れてました。駅全景を見たり写すには良いのですが、新幹線は正直見づらいところです。新幹線自体はほとんど音がしません。
・加賀市中央公園からの展望
石川県加賀市、線路手前の施設は加賀保守基地。手前にはソメイヨシノが植えられてます。春の天気が良い日にタイミング合えば、桜と新幹線、白山を併せて撮せそうなポイントです。田園内で目立つ白い建物は加賀中継ポンプ場(下水処理場)
画面左が加賀温泉駅・金沢駅方向、画面右が芦原温泉駅・福井駅・敦賀駅方向
・木場潟西園地近く
石川県小松市、背景にそびえる白い山が日本三大霊山の一つで石川県を代表する霊峰、白山。その白山と新幹線を綺麗に撮せるスポットです
画面左が小松駅・金沢駅方向、画面右が加賀温泉駅・敦賀駅方向
・小松駅近く
石川県小松市、小松駅前立体駐車場屋上からの眺め。奥に白山の頂が見えます。
ダイヤが定まっていない試運転期間ではありますが、このように複数箇所で北陸新幹線のある風景を撮してきました。なお撮影スポットについては「ブルーベリーパーク越前」様のサイト情報を参照しています。とても参考になりました。
・ブルーベリーパーク越前 様サイト
https://blueberry-park-echizen.com/shinkansen/
北陸新幹線の施設情報はYouTubeに公開されたJRTT鉄道・運輸機構「北陸新幹線 敦賀延伸区間の前面展望【JRTT鉄道・運輸機構】」動画を参照しました。
・JRTT鉄道・運輸機構「北陸新幹線 敦賀延伸区間の前面展望【JRTT鉄道・運輸機構】」
https://youtu.be/fqbXiDAYJ1E?si=pGjCZKY6kOcV48c-
柴山潟から眺める白山の日の出
富山県だと日の出も日の入りもスポットがあるけど、石川県にはあまり無いな…と思い色々調べて、柴山潟から眺めた白山からの日の出を撮影してみました。
石川県加賀市新保町、柴山潟の北西側で新堀川の側にある白山眺望広場。冬至に近い時期であれば、ここから白山と日の出を1フレームで撮せます。とはいえ北陸の冬は滅多に晴れず、山も見える晴れとなると特に少ないためチャンスは限られてます。
撮影時、少し雲が出てくれて良い感じに焼けました。
日の出前後に見られる黄金色の風景がとても好きで、今回もその色が撮れたのが嬉しかったです。
場所は変わってこちらは小松市の木場潟、西園地から眺めた白山。美しく冠雪した白山を眺めるなら絶好のスポットです。
立山連峰からの日の出特集
めったに晴れない富山の冬に、それでも珍しく晴れた日を見計らって立山連峰からの日の出を美しく撮れる場所を追い求めてたら、結構な枚数となったのでまとめてみました。
2021年撮影 8K画質
定番中の定番、雨晴海岸から眺める立山連峰の日の出。しかしながら撮影に行った方は写真見て気づくと思いますが、これほどまでに濃い気嵐は滅多にありません。撮影当日は氷点下7度、庄川河口付近は濃霧発生、ほぼ無風、ほぼ満潮という好条件がかなり重なった事で特に美しい日の出となりました。
わりとよくある日の出はこんな感じ。とはいえ滅多に晴れないのでこれでも貴重ではありますが。
2015年撮影 4K画質
2013年撮影 2K画質
・氷見市 比美乃江公園
比美乃江公園から眺める日の出は、雨晴海岸より水平線が長いので、濃いめの気嵐を撮しやすいのがポイント。タイミングが合えば気嵐の中を進む漁船を撮すことも出来るので、とても幻想的な雰囲気を見ること出来ます。
海の貴婦人、海王丸と新湊大橋を合わせて撮すことが出来る日の出スポット。望遠レンズを使って海王丸の先に劔岳をズバッと切り抜くも良し、広角レンズ使って空間を切り取るも良し。構図にどれだけでもこだわれます。
今回紹介する中では一番地味な印象。お堀に朝日が反射してもっと印象的になるかなと思ったのですが、そんなに強い雰囲気にはならず。他と比べると何か足りないな…という消化不良感あり。けどお蔵入りは勿体ないのでここでせっかくなので掲載。
富山でハクチョウの越冬地というと田尻池が有名ですが、最近はカモが多すぎるせいか他へお出かけする事が多くなりました。この年はたまたま水を張った婦中町の田んぼにハクチョウが飛来。日の出とハクチョウという良い雰囲気を撮すこと出来ました。
ただ翌週に行ったら水が抜かれ、ハクチョウは全て別の所へと移ってしまいました。ちょっと寂しいけど、水田を管理する人の気持ちも解らなくも無く。見る分には美しいけど、夜中も鳴き声が意外にうるさかったりします。
・高岡市 伏木万葉ふ頭
新湊大橋と、新湊火力発電所煙突がアクセントになるポイント。ここでもそれなりに気嵐が発生してくれる時あるので、良い感じに撮せます。
「劔岳が写ってなきゃ立山連峰とは言わない!」とか「劔岳以外ワカランからとにかく劔岳が入る構図じゃ無いとヤダ!」という人には向かない場所ですが、富山新港のシルエットが良い感じに見えるので、これはこれで良いのではと思います。
呉羽山展望台より少し北側にある北陸新幹線の撮影スポットから撮した日の出風景。この撮影日前日まで降雪があったことで町全体が白くなり、良い雪景色になりました。
日の出の瞬間と新幹線の通過も重なってくれてとても印象的な映像になり嬉しかったです。タイミングも景色も良い時でしたが意外にこの日、撮影してたのは自分だけでした。
・富山市 岩瀬運河
富岩運河の海近くにある岩瀬運河、そこを通るライトレールと日の出の風景。撮影当日、氷点下だったこともあり小さな運河でも気嵐が発生してくれて良い雰囲気を撮せました。
右奥の建物は富山競輪場の施設。如何に写真や映像の中で、気にならないように撮すか悩みながら構図を選びました。
・南砺市 医王山(いおうぜん)国見フュッテ
正確には立山連峰からの日の出ではなく、赤祖父山の峰からの日の出。けど横構図の写真では奥に立山連峰が見えてるのと、紹介する機会がなかなか無いのでこの機会に記載。
照らされてゆく砺波平野の雰囲気がとても美しく、それぞれの家から立ち登り始める煙に、一日の始まりや生活を実感することができたのがとても印象的でした。
この写真は秋に撮影。国見フュッテは降雪すると車では行けなくなります。冬に同じような写真撮りたい場合はスキー場イオックスアローザのリフトを使うことで出来そうです。
動画では上記総集編0:25時点ちらっと流れます。
自分の中では「奇跡の一枚」と思ってますが、SNS評価はあまり芳しくなくて少し寂しい気持ち。
この日は滅多に晴れない富山で、立山連峰が綺麗に見える朝。便数のとても少ない富山空港なので、狙えるのはこの一回のみ。この位置でカメラを構えたものの、ほぼ無風だったのでどちらに向かって離陸するかわからない状態。さらに離陸のタイミングはその時の操縦する人次第なので、この写真のようにすぐ急上昇する機体もあれば、ギリギリまで低空飛行な機体もあり。かなり運次第なポイント設定でした。
薬師岳からの日の出瞬間はとてもギリギリで、飛行機が滑走路を走行してる間もまだ日の出にならず、「離陸後に日の出かな…」となかば諦めてたところ、離陸直前でようやく太陽が顔を出し、その30秒後ほどに航空機が離陸しました。
日の出の場所と時間、離陸の方向、角度、全てがバッチリ狙ったとおりの構図で撮れて自分の中では最高の一枚となりました。とても奇跡的な瞬間が撮れたと思う割に、他者評価が今ひとつなので、ここで精一杯自慢させて貰いました。
こんな感じで撮り続けた立山連峰の日の出風景。他にも多数、多箇所で撮影はしてますが、微妙な失敗感があるので割愛。まだまだ多彩な表現できると思うので、これからも機会見て立山連峰は撮し続けようと思います。
那谷寺の雪景色
石川県小松市を代表する寺院で、紅葉の景観地としても有名な高野山真言宗別格本山、那谷寺(なたでら)の雪景色を撮してきました。
通常、開門は9時15分から。開門前に行くと阿形、吽形の仁王像が2体並んで見ることが出来ます。開門後はそれぞれ離れるため、開門前のみに見られる光景。
9時15分頃開門。当日、朝から来た来訪者は自分だけでした。
山門をくぐってすぐ左に金堂華王殿。青空と白い木々、その中に栄える赤い社の構図が気に入ったので、今年の年賀状にもしました。
時々、ヤマガラとヒヨドリの鳴き声が響く以外は、サラサラと木々から雪が落ちる音のみが響いてました。
那谷寺を代表する景観、奇岩遊仙境。海底噴火の跡が隆起後風化によってできたとされる巨大な岩。以前は立ち入ることも出来ましたが、現在は安全と景観保護のため立入禁止。
2016年にYouTubeで公開した紅葉風景で、歩いてる人がいたり、そこからの景観があるのは、当時まだ立入禁止ではありませんでした。
那谷寺の本殿になる、大悲閣。国宝指定、重要文化財。本殿奥の胎内は撮影禁止ですが、それ以外は係員から許可をもらい撮影しました。
那谷寺の大池。鴨達が越冬で休んでいます。
寛永19年(1642年)、徳川家綱の生誕祝に前田利常が建立したものと伝えられている三重塔。
こちらも那谷寺を代表する景観、楓月橋。
那谷寺は紅葉景観地として有名ですが、緑も美しく、雪景色も美しかったです。この日、3時間近く撮影でいましたが、来客は自分含めて4組ほどしかいませんでした。雪降る日の那谷寺もお勧めです。
暑い夏の日の那谷寺風景はこちらをご覧ください。
呉羽山から眺める立山連峰と北陸新幹線の雪景色
立山連峰を一望できる定番景観地、富山市の呉羽山に北陸新幹線と合わせて見ることが出来ます。北陸新幹線開業前から撮影の定番スポットとして有名ですが、冬の時期になると日の出と新幹線を合わせて撮すこと出来るタイミングがあります。12月~1月頃なら、おおよそ7時~7時半頃が目安。
自身はこの日、夜明け前から撮影を開始。たまにランニングで通る人がいる以外には静かな所です。
冬の朝だと平野部にかすみがかかって、少し幻想的な感じある雰囲気を見ることも出来ます。
日の出の時間、この辺りは北陸新幹線も通勤時間帯のためか頻繁に行き来することがありますし、時刻表に乗っていなくても、富山-金沢間の「つるぎ」配車のため通ることあるので撮影のチャンスが多いです。
じっくり構え続けて3時間近く、これだけの撮影ができました。途中で富山空港に着陸する羽田便も通るので、立山連峰と飛行機を合わせて撮る事もできます。
当然ながら、日中も展望スポットとしてはとても良いところです。
この撮影ポイントはまさに北陸新幹線を撮る人のための展望台という感じですが、立山連峰を眺めるなら「呉羽山展望台」「桜の広場展望台」もお勧めです。山々が綺麗に見える日は是非ともここからの展望も見て欲しいところ。ただ平日でも大渋滞することあります。
日常的に渋滞時がちな展望台の解消にと、新たな展望台としての機能も見込んだ呉羽丘陵フットパス橋梁(呉羽山・城山連絡橋)の建設が進められてます。2023年の8月頃完成見込みとのことで、そちらからの展望も楽しみです。
閑乗寺公園に彫刻看板新設
南砺市井波の閑乗寺公園に伝統工芸井波木工彫刻家グループによる案内看板新設 - こっそり支援 https://t.co/vN4HLoPADc pic.twitter.com/fukGlo5mlb
— inoue1024 (@inoue1024) 2022年4月26日
田植えの時期、良い天気だと水田に夕日が反射して幻想的な風景を見ることができる富山県南砺市井波の閑乗寺(かんじょうじ)公園。この写真は2010年5月撮影。
今日は雨模様でしたが、遠くの山々が薄く浮いたように、水墨画のような雰囲気となっていました。
時々大粒の雨が降る中、この閑乗寺公園に新しい木工彫刻による案内看板が新設されました。
地元井波の伝統工芸、木工彫刻家のグループが制作、キジ科のヤマドリを描きながらも伝統工芸の枠を超えたポップな表現となっています。
この日は制作に携わった方々や、北日本新聞社の取材が設置を見守りました。
おおよそ2時間程かかり、無事お披露目となりました。車から見ると小さく感じますが、近づくとかなりの大きさ。一番大きい看板の重量は100kgを超えているとのこと。
今年は閑乗寺公園が開園して50周年ということもあり、今後記念イベントを行っていく予定で、そこに彩りを添える看板として登場しました。
設置された場所の下はツツジの花壇。これからツツジが咲いてゆくので、看板の前で記念写真すれば、より映える感じになりそうです。
以前、とやま観光推進機構がDiscover Toyamaキャンペーンとして制作したクリアファイルの写真に、閑乗寺公園からの風景を「砺波市の風景」と称して配布したことで地元の方から顰蹙買ってましたが、こうしてきちんと南砺市井波の公園であることをはっきりPRした看板ができたことで、間違えることは無くなる事でしょう。
閑乗寺公園はBBQやキャンプができる設備が整っており、昨今のキャンプブームに伴って利用者が急増しているとのこと。アニメ映画「ゆるゆり なちゅやちゅみ!」や、TVアニメ「Another」の舞台モデルとしても使われており、ここからの風景は定評があります。そんな人気の公園、訪れた記念としてこの看板前での写真撮影が、ちょうど良いかもしれません。
なお、公園内には今回の看板制作した彫刻家グループによる鳥の彫刻もさりげなく点在しています。どこにあるかは明示されてないので、探してみるのも楽しそうです。
あと、同じ井波地域を代表するお寺、瑞泉寺では藤棚が見頃となっておりました。
雨天であったため白い藤は空に溶けてしまい、あまり良い撮れ方ができませんでしたが、青空の日に見るととても映えた雰囲気で見られそうです。
周囲にとても甘い香りが広がっておりました。もう1週間程が見頃では無いかと思います。