今年は例年より早く、4月17日に立山黒部アルペンルートが開通しました。去年より積雪量は少なめですが、今年も「雪の大谷」積雪は15メートルと、圧巻の風景です。5月末まで、この雪の壁は楽しむ事ができそうです。
日焼け対策をしていかないと、雪の照り返しなどでかなり酷く日焼けします。また、現地はかなり寒いので、防寒対策はしっかりと。
この「雪の大谷」がある室堂周辺では、運が良いと特別天然記念物である雷鳥に巡り会える事があります。今日は幸い撮影ができました。
写真の雷鳥はメス。純白の羽毛は5月末ごろにかけて黒と茶のまだら模様に生え替わっていきます。ハイマツの中に潜んでる事が多く、春先は少ないハイマツの周辺に2羽、3羽と集まっている事があります。
写真の雷鳥はオス。こちらも次第にまだら模様へ生え替わっていきます。頭の赤い模様が特徴的。オスはそれぞれで縄張りを主張するため、岩や雪渓の上で周りを見渡している事があります。
ただ、どちらもトンビなど外敵から襲われるのを恐れるため、晴天時にはなかなか現れません。名前の由来が、「雷のなるような天気の時に現れる鳥」というところから雷鳥と言われるようになったのではないか…というだけあって、曇天時のほうが発見しやすいです。
最近では、雷鳥に出会えると幸せになれるという噂も流れているそうで…。
見つけたときは、室堂に併設の富山県立山自然保護センター3階で発見報告を。記念ステッカーが貰えます。また、来訪前の発見情報なども知る事ができますので、雷鳥を見たい!と言う人は事前に立ち寄ると良いでしょう。
http://www.k4.dion.ne.jp/~tshizen/
立山黒部アルペンルートは、他にも見所が沢山あります。
日本で唯一、支柱が一本もないロープウェイや、
ダムの堰堤186mで日本一の黒部ダムなど。自然風景好きも、人工物好きも満足する風景が沢山あります。富山観光の際には、ぜひ立ち寄る事をお薦めします。