こっそり支援

富山県を中心に北陸をこっそり応援するブログ。

富山を風景写真でこっそり応援する記事

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2020年7月22日(水)~9月22日(火)の56日間、東海北陸自動車道城端SC併設の南砺市クリエイタープラザ「桜クリエ」アトリエルームにて「富山を風景写真でこっそり応援する展示会」を開催させて頂きました。

桜クリエさんの公式SNSで告知頂いたり、多数の方にSNSで来館を投稿頂いたことで、開催中の累計来場者数がなんと1,000名を超えてました。当初の予想では100名ぐらい来て頂けたら良いかなと思ってただけに、その10倍を超える来場があり驚いてます。改めて、お越し頂いた方、SNSで案内頂けた方々、素敵な会場を貸して頂き日々のメンテナンス頂いた桜クリエスタッフの方に感謝、ありがとうございます。

 

 

展示会は終了しましたが、こっそり応援ということで飾っていた写真をこちらのブログにて再掲。掲載写真をスマホ壁紙向けに調整した1080x1920サイズで公開します。また頂いたアンケートの中に、撮影写真の解説も読みたかったというのがありました。会場での長時間滞在抑制のため、省いてたのでこちらの記事で書いていきます。

 

 

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雪の室堂平(富山県立山町、2012年4月撮影)

美しい風景を見ても滅多に感嘆しないのですが、この風景を見た瞬間は思わず「スゲー!」と叫びました。春は「雪の大谷」を見るために室堂まで来る人は多いけど、この風景を見に来る人は少ないので勿体なく思います。雪の白と空の青で二分された世界、麓の立山駅からケーブルカーと高原バスを乗り継ぎ2時間弱で見られる別世界です。

 

 

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雪の大谷(富山県立山町、2012年4月撮影)

毎年春の風物詩となっている高さ20m近くになる雪壁。日本海側特有の水分多い雪質だからこそできる風景とのこと。雪壁の高さを表現するために定期運行のバスを構図に入れての写真が定番ですが、あえて人のみの風景でスッキリと見せる構図にしました。

 

 

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雪の回廊(富山県立山町、2014年4月撮影)

室堂ターミナル併設の立山自然保護センター3階出入口から続く道。こちらの存在を知ってる人は少ない印象。ツィッターに掲載したところ、「マリオカートでこういうの見たことある」というコメントに笑いました。

 

 

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雪の黒部ダム(2012年4月撮影)

立山黒部アルペンルート全線開通直後の黒部ダム。雪に覆われた黒部ダムの光景は珍しいと思います。最近は暖冬傾向のため、一般客が行ける頃にはすでに雪が溶け黄土色の湖面になっていることが多いです。この時は幸いにして雪景色を撮すことが出来ました。

 

 

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立山連峰北陸新幹線(富山県富山市、2016年2月撮影)

呉羽山の定番撮影スポット。この日は立山連峰が遠くからもクッキリ見えるという年に数回あるかどうかというタイミング。自分の左右に似たようなカメラマンさんが10名近く並んで同じ構図を撮してました。富山を代表する景色の一つだと思います。

 

 

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桜坂の春(富山県南砺市城端、2012年4月撮影)

城端地区の細い路地を進んだ先、ひっそりと咲くソメイヨシノの風景。日常の中にある美しさを見つけることが出来て嬉しかった覚えがあります。この写真はtrue tears×TOYAMA 手ぬぐい「春・城端桜坂・石動乃絵」の背景として提供しました。

 

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向野の桜(富山県南砺市城端、2008年4月撮影)

大きなエゾヒガンザクラが印象的な城端地区を代表する桜の風景。エゾヒガンの桜色と、麦畑の緑、背景の雪が残る山々という構図がお気に入りです。

 

 

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となみチューリップフェア(富山県砺波市、2012年4月撮影)

自身はあまり鮮やかさを強調した写真は作らないのですが、このチューリップはカメラの設定だけで自然とこの色合いで撮れました。最近流行の色合いに近いので、会場入口すぐの所に飾りました。

撮影時の使用カメラはCanon EOS 5D MarkIII。それまで長年使用していたEOS 30Dから乗り換えたところ、格段に写り方が変わって驚きました。イラストみたいな色で撮れたことで、してみたい表現の幅が広がり、さらに撮影が楽しくなりました。

 

 

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となみチューリップフェア(富山県砺波市、2014年5月撮影)

カタログやパンフレットによくある定番の構図、チューリップフェアを代表する撮し方だと思います。ただ個人的に思うのは、こういう定番ほど難しいです。他観覧者の存在だったり、天候や日の傾き、空の色や雲の雰囲気などが合わさってようやくとれる風景。

 

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氷見あいやまガーデンのバラ園(富山県氷見市、2014年6月撮影)

富山では珍しい本格洋風ガーデン。結婚式場として使われたり、映画やドラマのロケとして使われることもある風景地。5月下旬から6月上旬にかけて楽しめるバラ園の風景。バラが有名な庭ですが、他のシーズンでも楽しめるように工夫されているので、時々気が向いたとき立ち寄るようにしてます。

 

 

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散居村の夕日(富山県砺波市、2008年5月撮影)

5月上旬から中旬にかけて見ることが出来る風景。6月近くになると稲穂が育つため反射が目立たなくなりますが、最近は休耕田や宅地化が進み、シーズンでもこの時ほどの反射が無くなってきました。転作も多くなり、この風景が見られる機会が更に減ってきてます。

 

 

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城端曳山祭(富山県南砺市城端、2015年5月撮影)

事前に巡回コースを確認したとき、ここは絶対に雰囲気ある風景が撮れそうと確信した場所。期待どおりケヤキの新緑が朝日に輝き、趣ある門構えと合わせて良い1枚が撮れました。お祭りは他観覧者の邪魔にならないよう気を遣うこと多いので不慣れな分野ですが、この時は比較的朝早めの時間だったためかこの場所で見てる人が少なく、期待通りに撮れて良かったです。

 

 

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太閤山ランドあじさい園(富山県射水市、2015年6月撮影)

約五百メートルの通り両側斜面に約2万株、富山県では最大規模を誇る規模のあじさい園、射水市太閤山ランド。奥に移設された合掌造りの太閤山荘もあることで一段と絵になる風景です。紫陽花が一番美しく見える瞬間を撮りたいと思い、雨の日に傘を差しながら撮しました。色合い自体は綺麗に撮れたと思うのですが、もっと雨が降っている雰囲気を改めて撮ってみたい場所です。

 

 

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鮎の遡上(富山県富山市、2018年5月撮影)

春から初夏にかけての風物詩。富山市を流れる河川で、毎年見ることが出来る鮎の遡上。よく富山市の広報などで表紙にもなっています。飛び跳ねているところの周辺には鳥たちが集まりやすく、最近は特に撮しやすいところはカメラマンも集まってくるため自然と定番撮影場所が特定されてる様子。
実際はほんの一瞬しかない光景なので、このように見ることはできません。カメラで切り抜いたからこそ見ること出来る瞬間。理想的な位置に鮎が飛び跳ねてくれるかは運次第、何百枚と連写しつづけた中の1枚。躍動感、光り方、右肩上がりの構図、最高の瞬間が撮れたと思います。

 

 

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東山円筒分水(2018年7月撮影)

この写真は2018年に撮影しましたが、自身が初回に訪問したのは2013年。まだ円筒分水というジャンルがあまり知られてない時期でした。南砺市のみで視聴できるオリジナルアニメ「恋旅〜True Tours Nanto〜」で赤祖父円筒分水が登場、富山には他にも変わった分水施設があることを知り、全国の円筒分水を見て回っているozavskiさんの「円筒分水データベース」を参考にし訪問。2014年に自身のブログでも紹介しました。

するとその後、色々なメディアが取り上げるようになり、今ではすっかり魚津市を代表する風景地となりました。

 

 

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眼目山立山寺(がんもくざんりゅうせんじ)のトガ並木(富山県上市町、2012年7月撮影)

富山には数少ない、美しいトガとスギの並木あるお寺。同じ並木でも、季節と天気、時間で見え方が変わります。何回も撮ってきた中で、これが今のところ一番綺麗に撮れたと思う1枚です。

 

 

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夏の称名滝(富山県立山町、2019年8月撮影)

写真は八郎坂という登山道から撮影。1時間ほど足場の悪い道を歩く必要あるため登山装備必要ですが、通常の展望台からでは見にくい滝口あたりも見ることが出来て迫力ある景色を堪能できます。P.A.Works制作のアニメ「クロムクロ」でも描かれた風景。

 

 

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夏の黒部ダム(富山県立山町、2014年7月撮影)

高さ(堤高)186メートルと日本一を誇る黒部ダム。上部の展望台からの風景が一般的ですが、通常の観光では見ることできない、下から見上げた黒部ダム。堰堤の巨大さをどう表現するか悩みましたが、手前に大きく育ってきた木々との対比で感じられるようにしました。

 

 

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夏の黒部峡谷鉄道、やまびこ橋展望台(富山県黒部市、2018年5月撮影)

新緑の美しいタイミングで写したトロッコ黒部峡谷鉄道は2020年現在はまだ欅平駅で引き返すだけですが、将来的に黒部ダムまで一般開放される予定となっているので、自然風景と電源開発による建築遺産を併せ持った文化スポットになるのが今から楽しみです。

 

 

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夏の黒部峡谷鉄道、鐘釣駅(富山県黒部市、2014年7月撮影)

富山の空は薄白い空になることが多く、特に立山連峰は雲をせき止めやすいので青空が出にくいのですが、撮影時は幸いにして7月らしい青空と白い雲がこの場所で撮せました。多くの観光客はトロッコからの風景を眺めるだけで途中下車する人は少ないようですが、鐘釣駅や黒薙駅周辺も印象的な景色が多くて好きな風景地です。

 

 

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黒部峡谷、鐘釣駅周辺(富山県黒部市、2014年7月撮影)

カジカガエルの美しい鳴き声が響く峡谷。上流にダムがあると大抵は川に色がついて川底が見えなくなるのですが、支流が多いためかとても透明度があり清涼感ある風景が写せました。

 

 

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夏の南砺市(富山県南砺市、2015年7月撮影)
緑と青の構成はとても好きな風景。特に稲穂が風になびく瞬間が好きでその空気を写真で伝えられたら良いなと思いながら撮してます。この写真は日常的な場所の中にある美しさを撮すことができて嬉しかった一枚。

 

 

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新湊大橋(富山県射水市、2013年7月撮影)

カメラを持ち始めた2008年頃はまだ橋脚しかなかった新湊大橋。2012年に開通し、新しい観光名所となりました。白い橋脚撮るなら青空でなければと、天気を見て撮影に訪問。

 

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海王丸の総帆展帆(富山県射水市、2015年9月)

1年でも10回程度しか予定されてない総帆展帆、さらに強風や荒天だと中止になるため行われる回数は更に少ない、写せるタイミングが滅多にない光景です。たまたまこの日、仕事の休日と合ったので撮影することができました。

 

 

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魚津たてもん祭り(富山県魚津市、2019年8月撮影)

2018年秋に発売したCanon EOS Rで撮影。より暗いシーンも綺麗に写すことができるようになりました。この曳山は大回転が見所の一つですが、台の部分は車ではなくソリなので、力業で移動や回転をさせているという、気迫あるお祭りです。

 

 

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大島絵本館近くのひまわり畑(富山県射水市、2016年8月)
ひまわり、青空、入道雲に鉄塔。夏を感じる欲張りセットを感じて嬉しかった1枚。
ひまわりはそんなに強い花でなく、放置してると雑草に負けてすぐ枯れてしまいます。野山で勝手に群生して咲くことはまずなく、ひまわり畑は手間暇かけて育てられて初めて出来る風景。なのでいつも風景を作ってくれた農家の方々に深く感謝しながら撮してます。
あくまで地元農家の好意によって作られる景色なので、年によっては作られないこともあります。この写真は射水市大島絵本館近くの畑で撮しましたが最近は育ててない様子。今年は特に育ててくれる農家は少なそうなので、貴重な風景になってきてます。

 

 

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紅葉の称名滝(富山県立山町、2015年10月)
4段の滝落差合計が350mと、日本一を誇る称名滝。東京タワーの高さが333mなので、それよりも高いところから落ちる様子は圧巻。周辺はこの称名滝が削り取って誕生した谷で、高さ500m近い崖が数キロに渡って続き、その壁面全てが色づく紅葉シーズンの美しさは格別です。

 

 

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高岡古城公園の紅葉(富山県高岡市、2016年11月)

今回の展示会で人気が高かった1枚。高岡をよく知る方でも、この風景は知らなかったと言うことで改めて魅力を広めることが出来て嬉しかったです。

同日、午前中は金沢の兼六園を撮影、午後にこちら高岡古城公園で紅葉撮影をしてました。紅葉の撮影チャンスはとても短いので、サラリーマンの傍らで撮影趣味している自分は、休日の行動密度が異様に高くなりがちです。

 

 

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菅沼合掌造り集落の紅葉(富山県南砺市、2015年11月撮影)

true tears×TOYAMA 手ぬぐい「秋・五箇山・安藤愛子」背景提供写真。山一面の紅葉は、当たり前に撮れそうでなかなか撮れない風景。見頃の時期に台風などの強風があると、葉が一気に吹き飛んでしまい枝が目立ってしまいます。この時は穏やかな天候が続いたおかげで、このような色彩豊かな風景が写せました。

 

 

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庄川峡 庄川峡遊覧船と旧利賀大橋(富山県南砺市、2019年1月撮影)
昭和12年(1937年)完成、昭和45年(1970年)頃には火災により焼失、廃止となった旧利賀大橋。橋脚だけとなった姿でも存在感ある姿は、この峡谷を代表する景観となっています。
その横を通る庄川峡遊覧船は、上流にある大牧温泉へ行く唯一の交通手段。大牧温泉はよくサスペンスドラマの舞台にもなっています。2019年は暖冬で雪景色になかなか出会えない天候が続いてましたが、幸いにして撮すことが出来ました。

こちらで「旧」利賀大橋と表記しているのは、上流に新しく利賀大橋が平成30年(2018年)に完成したので、混在しないようにしました。

 

 

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雨晴海岸から眺める立山連峰(富山県高岡市、2015年2月撮影)
富山県を代表する風景地、雨晴海岸から女岩(おんないわ、めいわ)を通して見ることができる3千メートル級の山々。「true tears×TOYAMA 手ぬぐい「冬・雨晴海岸・湯浅比呂美」提供写真。冬の日本海を表す荒波との構図が定番で、提供写真では白い荒波が多めの方を選びましたが、こちらでは壁紙向けに少し落ち着いた感じのシーンを選びました。

 

 

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雨晴海岸の日の出(富山県高岡市、2009年1月撮影)

オーバードホール、ニューイヤーGALAコンサートへ提供写真。展示会では唯一の横構図写真。富山を代表する景色ですが、この時は庄川から発生した濃霧が高岡市から射水市にかけて覆ったことで女岩の後ろに写りがちな人工物が隠れたという滅多にない風景になりました。アンケートでもダントツの人気でした。

 

 

以上、展示会で掲載した写真の解説と壁紙サイズの画像でした。壁紙用に一部トリミングしています。

改めて、来場頂いた方、SNSで感想呟いて頂いた方、お友達へ紹介し広めて頂いた方、桜クリエスタッフの方々に感謝いたします。ありがとうございます。

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