こっそり支援

富山県を中心に北陸をこっそり応援するブログ。

TVアニメ「クロムクロ」第五話舞台モデル情報

■ 舞台探訪される方へのお願いと注意 ■

・現地探訪(俗称:聖地巡礼)の際には、住民や通行人の迷惑にならぬよう、マナーを守り散策してください。舞台モデルとなった所には、公共施設等あります。無遠慮な撮影にならぬよう気をつけてください。

・このブログに掲載の内容は、個人が推測で記載してます。公式情報ではありませんので、制作会社や自治体へのお問い合わせは行わないでください。

・推測により書いてますので、実際のモデルとは違う事もあります。あらかじめご了承ください。

・作品で描かれている風景等と現地との比較を目的として画像を引用しています。画像の著作権は全てそれぞれの権利者に帰属します。


クロムクロの舞台モデルや関連地の情報をGoogle Mapにまとめました。参考にどうぞ。
https://www.google.com/maps/d/embed?mid=1jesOfbOrYEh7qpHBBm9p5aViXd0


日常描写や学園ラブコメっぽい雰囲気を加えつつ、戦闘シーンはきっちり描かれており毎話楽しみです。
今回は主に国道41号線沿いと、富山空港神通川河川敷の風景が登場。




クロムクロ輸送シーン、アピタ富山店近くの川にかかる橋の風景。付近は駐車場も車を停めるスペースもないので、アピタ辺りの駐車場から散策を推奨。




混雑しているコンビニは、アピタ富山店から南、北陸自動車道富山インター近くのセブン・イレブン。駐車場を狭めに描かれてますが、実際はかなり広いです。





富山空港。地元民はあえて「きときと」を付けずに呼びます。


国内線2階フロア搭乗口の横には北陸銀行×P.A.Worksの広告があるので、立ち寄った際はこちらも見られる事を勧めます。



神通川対岸に鬼の落下したシーンは、4階展望デッキから眺めると良いでしょう。


以前は入場有料でしたが、16年3月から無料になったようです。


天気が良ければ、展望デッキ東側から眺める立山連峰富山平野の風景も美しいのでお勧めです。


対岸は天気が良いと、富山空港離着陸する航空機と立山連峰を一緒に撮せる定番の撮影スポット。便数少ないので撮せる機会は限られますが、タイミング合えばこのような写真が撮れます。



次回は富山空港周辺の神通川河川敷が戦闘の中心になる様子。とても楽しみです。

黒部ダムの季節を一枚の写真にしました

以前、白川郷の風景で四季を1枚の写真にしましたが、それを黒部ダムでもしてみました。


富山県と長野県の県境にある立山黒部アルペンルート名所の一つ、黒部ダム。立ち寄る度に最上階の展望台からの全景を撮影してたので合成し、1枚の写真にしました。
春を象徴する風景無いのが少し心残りですが、いつ行っても美しさを楽しめる場所である事が伝われば嬉しいです。




冬(春)の写真は2012/4/18撮影。気象条件が良いと全線開通直後、雪に覆われた黒部ダムを見る事出来ます。最近は暖冬傾向で、2016年開通時は残念ながら全て溶けてしまってました。見られるかどうかは運次第という風景です。
この写真撮影時はブログ記事にしてませんでしたが、2010年に立ち寄った際の写真が過去の記事にあります。
http://d.hatena.ne.jp/inoue1024/20100420/1271689637




夏の写真は2014/7/18撮影。やはり立山黒部アルペンルートで一番魅力的な季節で言うと夏です。観光放水の迫力は是非とも生で見て頂きたい風景です。
この写真撮影時の詳細は、下のリンク先記事に書いてます。この時には4Kムービー撮影もするようになりました。
http://d.hatena.ne.jp/inoue1024/20140723/1406118942




秋の写真は2013/10/18撮影。直前に通過した台風の影響で、鮮やかさが少し失われてましたが、それでも紅葉の雰囲気を撮す事出来ました。この時の詳細も記事にしています。
http://d.hatena.ne.jp/inoue1024/20131018/1382096964



このように、いつ訪問しても美しく楽しめる黒部ダム。TVアニメ「クロムクロ」の主要舞台モデルともなり人気です。ぜひ観光してみてください。




以前、同じように作ってみた白川郷の四季風景写真は、おかげさまでtwitterでは5千RT以上して頂けました。皆様の心に響いてくれたようで有り難いです。


下記エントリーにこの詳細など書いてますので、よければどうぞこちらもご覧ください。

白川郷の四季を一枚の写真にしました(フルHDサイズ壁紙配布有)
http://d.hatena.ne.jp/inoue1024/20140421/1398090677

TVアニメ「クロムクロ」第四話舞台モデル情報

■ 舞台探訪される方へのお願いと注意 ■

・現地探訪(俗称:聖地巡礼)の際には、住民や通行人の迷惑にならぬよう、マナーを守り散策してください。舞台モデルとなった所には、公共施設等あります。無遠慮な撮影にならぬよう気をつけてください。

・このブログに掲載の内容は、個人が推測で記載してます。公式情報ではありませんので、制作会社や自治体へのお問い合わせは行わないでください。

・推測により書いてますので、実際のモデルとは違う事もあります。あらかじめご了承ください。

・作品で描かれている風景等と現地との比較を目的として画像を引用しています。画像の著作権は全てそれぞれの権利者に帰属します。



クロムクロの舞台モデルや関連地の情報をGoogle Mapにまとめました。参考にどうぞ。
https://www.google.com/maps/d/edit?mid=z9VUkAUc7rFU.kBm9p5aViXd0

第四話では、あまり地域描写が無く。主に富山城周辺が登場したぐらいでした。

市民プラザ方向から見た富山城。セントラムと富山城を一緒に撮せるポイントということで、鉄道ファンにもよく知られてるアングルです。

町の描写は、いろいろな場所を組み合わせている様子。作中右奥の青色看板は、富山城址公園近くの国道41号線、ミヤコ楽器の看板。


残念ながらTATEYAMA MALL(立山モール)という建物は富山県に存在しません。数年前、立山町にイオンが出店を検討し、北陸最大級のショッピングモールを計画してましたが、リーマンショックの前後で中止に。もし建ってたらこんな建物だったかも。

富山県に無い建物をモデルにした可能性もあり。似た建物の情報あったらそちらも追記します。
(2016/08/20追記)黒部市にある黒部市国際文化センター「コラーレ」がモチーフでは?との情報がありました。


話はあまり焦る展開の無い、ゆっくりな感じ。でも作画はP.A.Worksならではの定評ある美しさ。先が楽しみな作品です。

五箇山と白川郷の春景色4K動画

2016年4月12日、桜が見頃の五箇山白川郷の春景色を撮影に行きました。
今年は富山市中心部、松川沿いの開花が例年より7日程早い4/1頃、満開が4/3頃。五箇山辺りも例年なら4月下旬に桜が見頃になる印象ですが、ずいぶん早かった様子です。


今作も高画質4Kムービーカメラで撮影、編集し、YouTubeへアップ。ブログには動画とは別で、いつもどおりCanon 5D MarkⅢで撮影した写真を掲載します。


まずは五箇山の春景色から。

相倉集落はあまり桜が多くない印象。それでも奥に見える雪をかぶった人形山がとても良い雰囲気です。

展望台の途中、スイセンの花が斜面一面覆ってました。



菅沼集落は今まで正直、博物館っぽい整い方してる感を持ってましたが、こういう花が見頃の時に来るとすごい絵になる場所だなという評価に。ちょうど散る事の無い満開状態でした。


合わせて白川郷へ。

白川郷天守閣展望台。常に観光客で一杯な場所なので、こんな風に人の写ってないタイミングを撮るのが至難の業。それでもじっくり粘り、写す事に成功。なお待ってる間、香港やタイから来たという観光客から次々と記念写真撮影をお願いされました。もちろん快く応対。
隣で似たようにお願いされた女性が「海外の人に『はい、チーズ!』って通じないよね…どうしよう?」と困ってましたが、自分の場合は「レディー?スリー、ツー、ワン!(パシャ)」で通じてます。

こちらは満開と、八分咲きと、すでに葉が出始めた桜など咲き具合がバラバラでした。その分、どこかしらで絵になる風景が撮れそうなので、いつ行っても被写体に困らない風景地だと思います。


動画では絵になる花が桜とモクレンぐらいで、他の木々が芽吹く前なので少しばかり寂しさありますが、是非とも最高画質でご覧頂ければと思います。

TVアニメ「クロムクロ」第三話舞台モデル情報

■ 舞台探訪される方へのお願いと注意 ■

・現地探訪(俗称:聖地巡礼)の際には、住民や通行人の迷惑にならぬよう、マナーを守り散策してください。舞台モデルとなった所には、公共施設等あります。無遠慮な撮影にならぬよう気をつけてください。

・このブログに掲載の内容は、個人が推測で記載してます。公式情報ではありませんので、制作会社や自治体へのお問い合わせは行わないでください。

・推測により書いてますので、実際のモデルとは違う事もあります。あらかじめご了承ください。

・作品で描かれている風景等と現地との比較を目的として画像を引用しています。画像の著作権は全てそれぞれの権利者に帰属します。



クロムクロの舞台モデルや関連地の情報をGoogle Mapにまとめました。参考にどうぞ。
https://www.google.com/maps/d/edit?mid=z9VUkAUc7rFU.kBm9p5aViXd0

公式サイトと、電撃オンラインにて第三話“城跡に時は還らず”のあらすじと先行場面カットが公開になりました。
http://kuromukuro.com/story03.html
http://dengekionline.com/elem/000/001/257/1257094/


富山市街地の中心、富山城がバッチリ描かれてます。本来はもう少し白っぽい光で写るのですが、あえてアニメの作中イメージに合わせてホワイトバランスを電球色に調整、青っぽい色合いにしました。


富山城は第二次世界大戦末期の富山大空襲で市街地もろとも焼失、昭和29年(1954年)に観光シンボル的なデザインで建てられたのが現在の富山城。今でも「本来無かったとされる天守閣をつけてたりと、見せかけの城だ」という評論聞く事ありますが、すでにこの姿のまま50年以上過ぎ、今では立派な富山市のシンボルです。


そんな富山城についての雑学書いたところで終了。第三話見て知ってる景色があれば、またこちらの記事に追記していこうと思います。



放送視聴後追記。今回の主な登場舞台は富山城址公園と黒部ダムのみでしたね。それでもTVアニメから「現在の富山城址公園の映像です」という単語が聞こえてきただけで心躍ります。




黒部ダムを下から眺めるカット。この場所へ降りるには駅員に一言許可貰った方が良い場所。かなりの急坂を小一時間、がんばって降りればこの風景を見る事出来ます。ただし元の場所まで登るには1時間半〜2時間近くかかるので、どうしても撮影したい人は、時間と体力にたっぷり余裕を持って挑戦してください。

本来は上級者向け登山道「日電歩道」の一部。この下からの風景より先の道は、「日本で一番厳しい歩道」「毎年必ず死人が出る道」ですので、絶対に先へは進まず、黒部ダムへと戻ってください。

関電トンネルトロリーバス乗り場、黒部ダム駅で駅員に降り口を聞くと入口を教えて貰えますが、軽装過ぎると止められます。必ず「本当に降りるの?」と聞かれるので、「黒部ダムを下から見上げたい。その後はここへ戻ります。」と伝えれば通して貰えます。




黒部ダム下流の風景は、堰堤から写せます。普通に写すなら、はこの光景だけで十分かと思います。



話の展開は常にテンポ良く、先がとても楽しみな内容。アニメを見る事ない層にもお勧めできるかな?と思うギリギリのお色気展開、ほどよさが素晴らしいと思います。

TVアニメ「クロムクロ」第二話舞台モデル情報

■ 舞台探訪される方へのお願いと注意 ■

・現地探訪(俗称:聖地巡礼)の際には、住民や通行人の迷惑にならぬよう、マナーを守り散策してください。舞台モデルとなった所には、公共施設等あります。無遠慮な撮影にならぬよう気をつけてください。

・このブログに掲載の内容は、個人が推測で記載してます。公式情報ではありませんので、制作会社や自治体へのお問い合わせは行わないでください。

・推測により書いてますので、実際のモデルとは違う事もあります。あらかじめご了承ください。

・作品で描かれている風景等と現地との比較を目的として画像を引用しています。画像の著作権は全てそれぞれの権利者に帰属します。



クロムクロの舞台モデルや関連地の情報をGoogle Mapにまとめました。参考にどうぞ。
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熱い市街地戦、アニメでこんなに熱く感じるのは初めてかも。





射水市新湊、片口の町並み。奥に見えるのは片口雨水ポンプ場。すぐ横に駐車場有。



同じく片口の風景、先ほどの場所からほんの50mほど西寄りの農道。煙突は北陸電力の富山新港火力発電所


呉羽山から眺めた新湊方向。この田園風景の中、ロボットが突き進んだ事になります。




射水市白石…であってると思う、奥に見える2本の木がポイント。




北陸新幹線を切る前と切った後のシーン、隣の風景を合わせた印象。
あいの風とやま鉄道の呉羽駅から北西5〜600mぐらいのところが舞台モデルのようです。




2012年(平成24年)に架け替えが行われた富山大橋。

ゆるゆり さん ハイ!」にも登場しました。







神通川にかかる神通大橋。





立山連峰ひとっ飛び。大汝(おおなんじ)から真砂(まさご)岳の辺りから富山平野方向を眺めた景色と思われます。以前、富山観光アニメプロジェクトでP.A.Worksによる「泣かせる空に会いたい」で似た場所の描写あり。「泣かせる空に会いたい」舞台風景については当ブログでも過去記事にしてます。
http://d.hatena.ne.jp/inoue1024/20090824/1251121189




場所は断定できませんが、常願寺川流域っぽく思います。今作、かなり舞台場所を実際のモデル地に合わせて作られてる感じです。




新常願寺橋近く、南西側の堤防にある看板。 @ankou_ankoさんのツィートを参考にしました。




Google Earth富山県庁上空辺りから南西方向。





右後ろのタワーは富山市役所の展望台。ここから富山市街地一望できます。


戦いの中心地は県庁前公園周辺。


周辺は富山県庁、北日本新聞社NHK富山支局などあります。








派手に壊れる北日本新聞社。富山で一番発行部数の多い新聞社が大変な事に…。




投げられ切られる市電。




背景の未来的な建物は富山県警察本部、なかなかテクニカルな外観。


自宅から自転車でよく通る場所が戦いの中心地で、「わあああ!!北日本新聞社が!!あぁ!!NHK富山放送局がー!!」と、建物名で叫んでしまうぐらいにそのままの風景描写でした。今後もどのような風景が作中に使われるか、楽しみです。

「ホタルイカの身投げ」撮影について

ホタルイカの身投げ」撮影について、すぐ知りたいというかたは項目3から読んでください。項目1、項目2はこの記事を読むに当たっての前提になります。
それでも「長い!3行で説明しろ!」という方は、色のついた文字の所だけ読めば要点解るようにしてあります。


1.「ホタルイカの身投げ」とは。その話題性について。


2016/4/9、AM4:22撮影。

3〜5月の新月付近、富山湾ではごくまれに「ホタルイカの身投げ」と呼ばれる現象が起きます。春先になると深海に住むホタルイカが産卵のため浅瀬に上がり、約1年の寿命を迎えてまた深海へと戻るはずが砂浜へ上がってくる現象。数匹単位で上がってくることはよくあるのですが、ごくまれに大群となって上がってくることあります。

ホタルイカは身の危険を感じると、触手先端の発光体が青白く光ります。砂浜に打ち上げられたホタルイカはもがきながら光り、それが大群となることで浜辺一面が青白く光り、カメラで撮影時、露光時間長めにすることで先ほどのような写真が撮れます。

地元では愛甲喜一郎さんが北日本新聞への投稿や、ミュゼ福岡で開催されてるネイチャーフォトコンテストで発表し大賞受賞したことで知られてましたが、その後YUKISON( http://yukison.com/ )さんが撮影に成功しブログ等で発表、そこから話題が広がり「死ぬまでに行きたい! 世界の絶景 日本編」等の書籍に掲載され、世界レベルで話題となる風景になりました。


死ぬまでに行きたい!  世界の絶景 日本編

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  • 作者:詩歩
  • 発売日: 2014/07/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



2.「ホタルイカの身投げ」を巡る現状

現在、多数のサイトがこの現象について語り、確実では無くとも出現の可能性ある条件や場所について広く知られるようになりました。そうなることで「ごくまれに、奇跡的にタイミング合えば見られるかもしれない」状態から、「見られる可能性ある日を選んで行ける」状態となり、以前よりも発見難易度がぐんっと下がりました。

それに伴い急増したのが、ホタルイカ漁目的のレジャー。産卵を終えたホタルイカなので、乱獲で絶滅の心配が無いためか漁業権など必要なく、獲ることについて自由となってます。(沖に出て掬うのは禁止とされてます。)

結果、深夜の浜辺に全国から人々が押し寄せ、大量の身投げがあったとしても先に掬われる状態となり、青白く海岸が光る現象を見る機会がかなり限られました。最近では近隣住民から騒音やゴミの被害についての苦情が寄せられてるらしく、来訪者のマナー向上が求められてます。
自分が浜辺に行った際、会った人の割合で言うとホタルイカ漁:観光:撮影の割合は8.5:1:0.5ぐらい。ほとんど獲ることを目的とした人の来訪でした。



先に観光(浜辺が一面にそまる現象)目的の方にお伝えしたいのは、まず無理です。

撮影目的の方向けへのアドバイスで後述しますが、自分は足掛け5年、30回近く挑戦してようやく今年撮影に成功しました。強運の方なら出会えるかもしれませんが、ふらっと行ってあえるのは無理です。


それよりもお勧めなのは、滑川市観光協会が行っている「ほたるいか海上観光」、こちらなら確実に光るホタルイカを見ること出来ますし、ホタルイカより獲る人の多い浜辺で数匹だけ見るより迫力あります。ただし事前予約必須です。




3.それでも「ホタルイカの身投げ」を撮影したい方へ

ホタルイカ漁目的としたサイトは多数ありました。ただ、このような写真を撮りたいと思う人に向けた記事がないようですので、撮影を目的として訪問する方へのアドバイス、あと自分が撮影できた経緯や労力について、書いていこうと思います。
まず最初に、撮影するに当たって必要な物や、カメラの設定についてです。

・必要な物
□一眼カメラ、もしくは露光時間変更できるハイクラス機
 … スマホコンデジでは厳しいです。
□三脚
 … 露光撮影時には必須です。
□リモコン
 … 夜の撮影には必須です。
□ダウンジャケットなど厚めの上着
 … 春の海、昼は暖かくても夜は寒いです。
□レッグウェア、タイツ、ももひきなど
 … 特に足が冷えますので推奨。自分はスキーウェア着てました。
□使い捨てカイロ
 … 寒さ対策の一つ。
□指先操作できる手袋
 … 寒さ対策の一つ、自分は軍手の指先をハサミで切って使ってます。
□長靴
 … 波の高さは一定ではありません。突然足首以上の高い波が来たりします。サンダルなどでは海が冷たいのですぐ帰りたくなります。
□ヘッドライト
 … 両手が空いてる状態で使えるライトは利便性が格段に違います。
□明るい懐中電灯
 … 明るければ明るいほど、泳いでるホタルイカを見つけやすいです。300ルーメン以上推奨、ただし値段が5千円近くします。

・あれば良い物
□タオル
 … 三脚など塩水ついたままだと錆びます。撤収の際に拭ける物の用意を。
□飲み物と軽食
 … 長時間粘ることになるので、おやつ程度の物があったら良いです。
□折り畳み椅子
 … 長時間粘る際にあると便利。


次にカメラの設定についてですが、それぞれのカメラや、撮りたい写真のイメージで最適数字が変わってきますが、それでは難しいと思うので参考までに、自分が撮影時の情報を載せます。
Canon EOS 5D MarkIII使用、Canon EF17-40mm F4L USMレンズ、焦点距離17mmマニュアルフォーカス、絞り値f/5.6、ISO-2000、露光20秒。
タイムラプス撮影も視野に入れてたので、露光時間が短めです。もっと長く露光してれば、よく各種サイトで見かけるような濃い青色の続く風景になります。

装備や設定を見て気づく方おられたと思いますが、ほぼ星空撮影と同じ設定です。
千載一遇のチャンスに恵まれ、せっかくホタルイカの大量身投げを目の当たりにしたのに、カメラ設定を把握してなかったために上手く撮れなかったのでは悔やんでも悔やみきれません。
星空撮影で慣れておけば、ホタルイカの身投げも綺麗に撮れますので、ぜひ普段から星空撮影に挑戦、練習してみてください。


同じような設定で撮影した星空(立山黒部アルペンルート、室堂平8月)。この時の経験が今回生きました。

次からはいよいよ本題、撮影の機会に巡り会う方法についてです。



4.撮影のチャンスをつかむ方法

そもそも、自分がなぜ「ホタルイカの身投げ」一つ写すのに、30回近く撮影失敗続いたのか…要因は4点あります。

・日
・時間
・場所
・人

日については、出やすいとされる日、出ない日とあります。出やすい日についてはすでにホタルイカ漁をメインとしたサイトで列挙されてますが、こちらにも引用します。

>「時期」は3〜5月(6月に見られることもある)
>「時間」は深夜から未明にかけて
>「場所」は神通川や早月川の河口付近
>新月前後(月の見えない夜)の日
>深夜から未明にかけて満潮になる日
>晴れていて海中がきれいな日
>南よりの風が吹いている日
>波が穏やかな日
( 氷見の民宿「青柳」さんのサイトより。 http://himi-aoyagi.com/hotaruika_minage.html

この条件から離れるほど、出にくい日とされてます。しかし、自分が撮影できた日は「出ない日」でした。新月前後で暖かい日でしたが前日午前まで豪雨があり、川から泥を含んだ水が大量に海へと流れ汚れてました。にもかかわらず撮すこと出来ました。この一概に断定できないところが、出会えるのを難しくしてます。


時間については、同じ夜でもいつ起きるか解りません。

自分はこの日、翌日仕事のため23時頃で引き上げました。


flying-frogさん( ‏@flying224frog )は午前4時、撮影に成功してます。
出そうな日は明け方まで粘る。しかし、次の難関は場所です。



前回の失敗を踏まえ、岩瀬浜でずっとカメラを構えてました。とりあえず撮れたホタルイカの光はこのぐらい。これより多くなる前に掬う人に拾われて行きました。

露光中にライト持った人が横切ると、このようになりホタルイカの光だけを撮すことは出来ません。

同日同時間帯、有名写真家のKAGAYAさんは別の場所でカメラを構え、「ホタルイカの身投げと星の軌跡」を写されました。

星が軌跡になるほどの露光でありながら、掬う人のライトが写ってないという、最近の混雑多い海岸では絶対に撮すことの出来ない1枚。どのようにして場所を選んだのか?別アカウントでこのように呟かれてました。


身投げのある海岸を夜中に探し走ってた様子。一カ所に留まらず、とにかく探し歩くのも方法です。あとこの海岸は砂浜から岩場になる辺りのようで、掬う人にとって獲りにくいので夜に歩くのを嫌がる場所。人が訪れないポイントを上手く見つけ出した結果でもあるようです。



撮影成功した人の事例を参考にし、迎えた新月の日、出やすいとされる条件全て揃った2016年4月7日。颯爽と向かった八重津浜は、驚愕の風景でした。

見渡す限りの人・人・人。駐車場は満杯、路上にも駐車が溢れパトカーが取り締まっていました。
例え大量の身投げがあったとしても、写真どころではない状態。早々に諦め、別の場所へと向かいました。

この日、自分は富山の海岸線を全て見て歩きましたが、どこも大量とは言いがたい、数匹程度の身投げしか確認できませんでした。
一時、twitterで「魚津漁港で爆湧き!」という書き込みありましたが、個人の感覚によるものだったようで、写真になるような湧き方はではなく…明け方近くになると強風、高波となり、雨が降り始め終了となりました。


翌日は雨、翌々日の昼から晴れ、穏やかな海となりましたがネットでは「雨の後、川から泥を拭くんだ水が大量に海へ流れたので、塩分濃度に敏感なホタルイカは出ないだろう」と言われてました。
しかし深夜「沢山湧いた!」との情報。急いで八重津浜行きましたが、前回同様車を停めるスペースすらなく、別の海岸へと行きました。
その海岸ではポツポツ現れる程度。でも人も少ないので長時間露光すれば撮せるだろう…と思ってましたが、10分に1人は必ず掬う人が来ました。掬う人は穴場を探し延々海岸線を歩き、1匹2匹でも捕まえられたら歩き続けてきます。
海岸が青くなるよう撮せる前にライトの光が必ず入り、撮影目的の人に穴場は無いことを実感しました。


その時、「沢山湧いた」と言われた割に少ないことに気づき、KAGAYAさんの例もあったことを思い出して別所の海岸へ移動。そこでようやく、願っていた大量の身投げを見ることが出来ました。この大量に上がる場所というのがとてもシビアで、防波堤一つ超えると全くいない…という光景でした。富山湾全域で発生するのでは無く、局所的に発生するようです。



自分がたどり着いたとき、すでに大量の身投げも満潮もピークは過ぎてた様子。そのおかげで掬う人は先にクーラーボックスなど用意してた容器が一杯になり、これ以上持って帰れないという状態となったため引き上げる人が多数となってました。まだ続けて掬う人もいましたが、大量に湧いてるため海岸を行き来せず、網を掬うだけでどんどん取れる状態となったため、その場に留まるようなりました。
そうして海岸線を歩くと、掬う人がほぼいない場所を発見。奥に人がいるにはいますが、写真の構図上目立たないであろうと判断し三脚を固定、撮影しようやく念願の写真を撮ることできました。

前日の大雨でこの日は出ないだろうと予想し漁に出なかった人がいたらしい事、マイナーな海岸なので訪れる人が他と比べると少なめだった事、来た人以上の大量身投げで沢山獲れて満足し早々に帰ってくれた事…様々な幸運が重なった結果撮せました。
しかし、このように撮せたと言う事は掬う人にとっては羨ましい場所。場所を明示すると穴場ではなく定番の大量身投げスポットとなり、写真に写せなくなる可能性高いです。
そのこともあり、どこで撮したかを伏せる事にしました。



最後に、認識の違いについて。風景写真目的の人や、綺麗な景色が見たい観光目的の人にとってホタルイカの光は、自然の神秘を実感できる美しい光です。
しかし大半の人はレジャー感覚で来ています。時折見える青い光で喜び、拾えることを楽しんでいます。中には食い扶持として必死な人もおり、ホタルイカの光を銭としか見てないような人も何人か目の当たりにしました。

世の風潮として、ホタルイカの身投げは潮干狩りと一緒になってます。他人に知られず穴場を見つけ、自分だけガッポリ獲得したいというのは誰しも持つ願望です。漁として禁止されてない以上、場所を明言するとそのような人を呼び込んでしまいます。今後、同様の写真が撮れる機会があっても、場所の明言しない事を推奨します。


以上、自分の体験を元にした「ホタルイカの身投げ」撮影についての話でした。場所の明示はされなくても写真や動画を見るのは好きですので、もしこの記事読んで撮影に成功したとかあれば是非見せてください。思い出の1枚が撮影できたお手伝いができたならば光栄です。

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