こっそり支援

富山県を中心に北陸をこっそり応援するブログ。

「富山市、韓国ツアー客に助成金」施策について行政に質問してきました

富山市商工労働部観光振興課
 富山市外国人観光客誘致推進事業(観光ツアー助成)助成金
 http://www8.city.toyama.toyama.jp/kanko/topics_detail.phtml?Record_ID=e14161fb8484ae03b749b604f2a4ab02&TGenre_ID=

・読売新聞ONLINE - 富山
 韓国からのツアーに助成 富山市、1人1泊1000円
 http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20110715-OYT8T00002.htm

7月15日に発表なった富山市の観光客誘致推進事業、特定外国人のみに対する助成と言うことで一部サイトでは不公平感や優遇制度に対する批判、疑問が語られたようです。富山市に住む自分もこの制度に対し疑問を感じたので、担当部門である観光振興課へ直接伺い、この助成制度の意図や効果など話を聞いてきました。読みやすいように編集してますので、そのままの会話内容ではありませんが、意図や内容が変わらないように掲載してます。

自分「よろしくお願いします。まず最初の質問ですが、なぜ韓国のみの支援なのでしょうか? 記事には『来県客数の落ち込みが激しい国に対しての支援策』とありますが、来られる外国人全てではなく、なぜ韓国のみなのかと言う点について教えてください」

担当「こちらでは震災発生後、旅行業界の方から観光客が落ち込んでいるという話を伺ってました。富山県への外国人観光客は台湾・韓国・中国・香港で7割を占めており、その落ち込みを調べたところ、韓国からの観光客が一番落ち込みが激しいということがわかりました。5月の調査では全体で25%程度の落ち込みですが、韓国からは65%ほど落ち込んでます。6月になり台湾からの観光客は震災影響で自粛していた団体が再び来県するようになったことで大幅な回復になりましたが、韓国からの回復はかなり鈍い状態でした。韓国でも連日、福島第一発電所の事故について報道されているため、直接の影響がない富山県でも旅行の自粛が起きてます。そのため風評被害の払拭と、今まで来ていた数を回復させたいという目的で、10月までの3ヶ月限定ということで施策を行うことにしました。この制度の目的は韓国から新たな誘致ではなく、大幅に落ち込んだ分の回復を狙ったものです。
韓国に対してのみの支援と言うことについてですが、実は県として台湾などへの旅行団体に対して助成制度がすでに行われてます。しかし、韓国に対しては行われてませんでした。県の施策と重複しないようにするため、富山市としては韓国のみの助成制度にしました。」

※後ほど富山県庁知事政策局総合交通政策室に確認したところ、台湾チャーター便を多数利用した観光業者に対し百万円単位の助成が5月末より行われてました。(参考:富山空港をご利用される場合の助成をご活用ください http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1003/kj00006508.html)

自分「どちらで発案が行われ、予算はどのようにして決まったのですか?」
担当「旅行会社さんや宿泊施設さんに意見を伺い震災による影響を調査して、観光振興課として発案しました。予算は国際観光費という所から出してます。」

自分「今回の施策による経費は?」
担当「一人一泊あたり千円としており、1,200人ぐらいを目標にしてますので、120万円程になると思われます」

自分「この費用かけた事による経済効果は?」
担当「経済効果については想定していませんが、風評被害を払拭し観光客数の回復を目的にしています。助成金については個人に渡すのでは無く、ツアーを企画した旅行会社さんに人数分の助成金を渡す形ですので、旅行会社さんが富山県へのツアーを企画してくれるようにするのが狙いです」

自分「(NHK放送文化研究所2010年11月1日「日韓をめぐる現在・過去・未来〜日韓市民意識調査から〜」15ページ(http://www.nhk.or.jp/bunken/yoron/social/index.html)を見せて)韓国人の日本に対する評価は悪く、調査では「嫌い・どちらかと言えば嫌い」合わせて71%にもなります。7割も日本を嫌っている国に助成金を出して効果があるか疑問です。(さらにセブン−イレブン「『東日本大震災義援金』3 回目の寄贈ご案内 2. 世界のセブン-イレブンでの募金」(http://company.7netshopping.jp/2011/06/3-2.html)を見せて)義援金額からも日本が韓国からどのように見られてるかがよくわかります。それよりは、台湾など日本を明確に好んでいる国にすべきではないでしょうか?」
担当「(資料をじっくり読んでから)…お恥ずかしい話ですが、こういう調査について初めて見させてもらいました。今後の検討材料にさせていただきます」

自分「施策発表後、電話やメールで問い合わせはありましたか?」
担当「電話で2件お話をさせて頂きました。なぜ韓国に対してだけなのかと、発案者について聞かれました。メールは別部門で管理してますのでまだこちらには届いてません。後日届くと思われます」

自分「県との支援兼ね合いがあったとは思いますが、行うなら韓国特定では無く外国人全体に対しての施策でして欲しかったです」
担当「貴重なご意見として賜ります。予算についても税金を使わせてもらっており、限られた中で使ってますので、ご理解を頂ければと思います」

自分「ありがとうございました。もしブログの内容に誤解を招く表現あったり語弊がおかしいというのがあればメールや携帯で連絡ください。今日はどうもありがとうございました」

おおよそ30分ほど、それぞれの質問について答えて頂きました。忙しい中、回答して頂いた担当の方に感謝します。